2010年02月04日

『9 クリックは最小限に』

 こんにちは、猫耳DMことVOCALOIDな界隈では切身魚の人です。
 Andrew Dubber氏の無料e-booksで配布されている著書、『オンライン音楽について知っておきたい20のこと』(原題"The 20 Things You Must Know About Music Online"
)は大変知的に刺激を受ける良い論文です。
 20個ほどの、優先順位はないのですが、いずれも重要な『オンラインでの音楽ビジネスについて、知っておけ!』なお話が収められています。
 私が今日読んでみたのは9番『クリックは最小限に』です。本当に読みながら「うんうん」と首肯することしきりでした。
 正確で、実用新書のように論理的な日本語訳はheatwaveさんのブログでご覧いただけます。より理解を深めたい方はぜひご覧下さい。
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1427.html
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1624.html
 ここでは私の意訳を交えた引用つきで、その内容を少しご紹介いたしますね。以下の()内は私の注釈です。

 ウェブサイトで何をするにしても、クリック数が少なくなればなるほど、訪問者はいろいろなアクションを取るようになります。それも累乗的に。お金を払ってもらいたいのなら、クリック数の節約がどれだけ大事かを考えましょう。

 この教訓は、私自身すでに自サイトNewMusicStrategiesの再デザインで実践しました。ページ内容に直接関係ないものはすべてサイドバーに追いやるか、捨てました。blog記事を読んでもらうのにまるっと新規ページを表示したり、Newswireの電子ニュースレター申し込みの登録をさせる必要はありません。
 このナヴィゲーションの教訓は、出来る限りナヴィゲーションで(訪問者に)面倒をかけないようにすることで、あなたの利益を多くしよう、ということです。
 この教訓は、あなたがウェブサイトを金銭やり取りの場として訪問者に利用させているなら、さらにしっかりと適用すべきです。これについて、とても良い例がありますのでご紹介しましょう。

 私は最近ネットで曲を買いました。購入した曲に満足していますし、他のインディーズレーベルの音楽購入サイトでの購入と比べると、ここのサイトでの購入はとても良い経験でした。
 私が(今ノリノリで聴いている)曲を買ったのは、TypeRecordsというレーベルのサイトです。かんたん購入サイトの理想形でした。
 彼らのサイトは他の部分、ポッドキャストやRSSフィード、インターフェースのすべてにおいても同様にかんたんでわかりやすい『パン屑の列』ナヴィゲーションでした。(切身魚注:原語のBreadcrumbはパンくず、調理用パン粉のこと。おそらく『ヘンゼルとグレーテル』物語のパンくずのように、たどる道筋がわかりやすいという意味かと思い、このように訳しました)
 私は彼らの提供するものが、本気で好きになりました。オンライン音楽購入の『パーフェクト・ストーム』です。

 彼らが実践しているもっともスマートな手法のひとつは、支払にPaypal(ペイパル)を利用していることです。国際的に利用されている支払システムで、面倒な手続き不要、信頼性と安全性に優れています。最も重要なことは、eBayを利用した人のほぼ全員(億とまではいかずとも、何千万人も居るでしょう)がペイパルのアカウントを持っているということです。
 Paypalを採用することで、手順は明らかに簡便になります。

 次に彼らが実践しているスマートな手法は、『支払手順の段階を、すべてぱっと見てわかるように提示』していることです。ダウンロード購入中のページ上部には、以下のように『見ればすぐわかる』よう、現在が支払のどの段階かを提示しています。

 音楽をさがす>あなたのカート>レジへ>お支払い>ダウンロード

 手順もいたってシンプルですね。

 事実、これ以上シンプルにしようというほうが難しいほどです。『ダウンロード』ページには電子メールでリンクを送信するボタンも有りますが、それは何も悪いことではありません。購入者がダウンロードしている最中に何か問題がおきたら(壁からコンセントが抜けるなど)、サポートに連絡して再ダウンロードを許可してもらうより、電子メールでセカンド・チャンスが残されているわけですからね。

 スマートな手法はまだあります。アルバムはすべて、アートワーク込みで単一ZIPファイルでした。
 一曲ずつクリックしてダウンロードして、という手間のかかるやり方の代わりに、1回クリックすればすべてが事足りるのです。13回クリックより1回クリック、ZIPファイルも1個の方が良いのです。クリックは最小限にしましょう。
 (切身魚注:この原稿が書かれた時点で、この方法はとてもスマートだったため、この方法は瞬く間に世界中に広がり、標準になりました。もはや珍しくもなんともありませんので、「ZIPでくれ」ないと逆に非難されます)

 『クリックは最小限に』原則を適用できる場面は他にもあります。実際問題、『すべてに』適用すべきです。
「私にいちいち探させないで、提示して頂戴。欲しい情報を探し回って階層を行ったりきたりするために、あなたのサイトを訪問してるわけじゃないの。
 手間をとらせるのは止めて。ソレをお寄越し。難解なドロップダウンメニューだの、広告だのをくぐり抜けて必要なページにたどり着けっていうの?」
 というのが訪問者の本音なのです。
 こんなバッド・ユーザー・エクスペリエンス(ユーザーとしては単に不愉快な経験)の例を誰が教えてくれたのかは、内緒にしておきますね。
 こういう事例は、良い原則のすべてに違反しています。率直に言えば、面倒で難解な支払い手段を用いています。彼らは私に買わせるに至りませんでした。

 ・・・上記の『クリックは最小限に』原則は、つまるところウェブサイトの使いやすさの問題なのです。より理解を深めたい方は、ニールセンのUselt.comをお読みになるとよいでしょう。


 このように私家訳しまして、つくづくユーザビリティ(ユーザーにとっての使いやすさ、居心地よさ)は大事だなあ、と感じ入りました。
 私が日本語で手に入る書籍をお勧めするなら、『くたばれ!チープなウェブサイト』です。挑発的なタイトルですが、「あなたのサイトを悪くしないために」と反面教師の紹介をしています。
 20世紀に書かれた本ですから技術面での古さはありますが、『ユーザーの本音』は不変です。その意味において、いい刺激になります。
 英語の本家サイトWebsitethatsuck.comも面白く読めますよ。
 第10節以降も興味深く拝読してまいりたいものです。
 完全に、全部の英語ニュアンスを正確に、違和感ない日本語に翻訳することは困難です。(だからこそ、プロ翻訳者は凄いものですし、お金がもらえる職業なのです)
 ココではあくまで、私の理解できた意味をご紹介してまいりたいものです。
 ゆるりとお楽しみくださいませ。
 人生の楽しみは尽きませんのぅ!はっはっはっはっ。

参考リンク先にて無料のPDFファイルを配布中。

著者: Andrew Dubber 原文英語 他
原典:The 20 things you MUST know about music online
http://www.newmusicstrategies.com/ebook/

もっと正確な日本語訳 heatwaveさんのブログ
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1427.html
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1624.html
 
posted by 切身魚(Kirimisakana) at 22:29| Comment(0) | 20のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月02日

『8 クロス・プロモーションとは何をすることか』

 こんにちは、猫耳DMことVOCALOIDな界隈では切身魚の人です。
 Andrew Dubber氏の無料e-booksで配布されている著書、『オンライン音楽について知っておきたい20のこと』(原題"The 20 Things You Must Know About Music Online"
)は大変知的に刺激を受ける良い論文です。
 20個ほどの、優先順位はないのですが、いずれも重要な『オンラインでの音楽ビジネスについて、知っておけ!』なお話が収められています。
 私が今日読んでみたのは8番『クロス・プロモーションとは何をするのか』です。本当に読みながら「うんうん」と首肯することしきりでした。
 正確で、実用新書のように論理的な日本語訳はheatwaveさんのブログでご覧いただけます。より理解を深めたい方はぜひご覧下さい。
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1427.html
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 ここでは私の意訳を交えた引用つきで、その内容を少しご紹介いたしますね。以下の()内は私の注釈です。


 オンラインのプロモ活動はオフラインのプロモ活動と別個に展開する活動ではありませんし、一方が他方をまるごと置き換えるようなものでもありません。二つの活動をうまく組み合わせて、人々の興味を引くには、どうやったらいいでしょうか?

 ただ、この手の話はロケット科学や万有引力の法則のように、『万人にとって明白な説明』をすることは不可能です。出来るだけわかりやすく説明してみますと、こういうことです。

『あなたが行うすべてのプロモ活動は、オンラインもオフラインもすべて、あなたのサイトとリンクされるべきです』

 ポスターやチラシを作るなら、必ずウェブサイトの名前を入れるようにしましょう。(この論文が書かれたのは、結構前のことです。Andrew Dubber氏が今どきのケータイ天国日本向けにお書きになるとしたら、QRコードとURLを両方入れるようにしましょう、と書くに違いありません)
 電子メールを書くときには、署名にURLを載せましょう。
 自分のしていることを話すときは、ウェブサイトのことも話しましょう。
 ステージに上がったときには、観客にウェブサイトがあることを伝えましょう。
 CDにライナーノーツをつけるなら、当然URLを付記しましょう。
 Tシャツにも載せましょう。
 あなたの曲の歌詞の中にも入れてしまいましょう……もちろん、これは半分冗談です。(でも、才能ある作詞家が、縦読みやアナグラムでURLを仕込んだり、サイト名をしのびこませたりするのは知的でクールな挑戦だと思います。)

 上記のような簡潔で、見ればわかる方法を用いれば、あなたのウェブサイトはプロモ活動の中心地になります。ディスプレイの外側の『世間』との接点になるのです。
 私はこれを『受動的』クロス・プロモーション戦略と呼んでいます。(日本語の正確を期すなら、これは戦略というより、戦術とか作戦、という風にお考えになったほうが適切やも知れません。『戦略』という用語は大局的で長期的な、目標や概略を意味します。『戦術』や『作戦』は、個々の局面と個別の実行部隊のために特化した、効果的な個別の方策を意味します。)
 さて、『受動的』があるなら、『能動的』クロス・プロモーション戦略もあります。あなたにも実行可能な活動です。

 ここからは『能動的』クロス・プロモーション戦略の例を挙げていきましょう。いずれもこれまで私が見聞きしたものです。特にライブ活動によく用いられていますが、あなた自身のプロモ活動の参考になると思います。

1.サイトに写真を掲載する
 ライブの最中に、ステージから観客の写真を撮影しましょう。
 次の日、写真をウェブサイトに載せます。サイト訪問者が写真をダウンロードしてデスクトップに飾ったり、友人にメール添付で送ったり出来るようにするのです。

2.特典のある写真を掲載する
 1.の豪華版変奏曲です。特典として無料ダウンロードやCDを用意します。
 ライブの次の日、『写っている人の1−2名に丸をつけた写真』をウェブサイトに掲載します。観客はサイトの写真をみて、当選していれば申し出て特典を手に入れる、というわけです。

3.着信音
 ライブの真っ最中に、アーティストが30秒かそこらの着信メロディや着信音声を録音し、配布します。『こちら(アーティスト名)、電話がかかってるよ♪』『君に電話だ』などなど。
 人々がなぜああも着信メロディや着信音声を好むのか私にはわかりませんが、人々は好き好んでいるようなのです。
(私にもさっぱり理解できません。)

4.プロモ・カードを配布する(特に会場限定で)
 サイトに、どのページからもリンクしていないmp3ファイルを特典として用意しておきます。
 こうすると、mp3へたどり着くには、URLを知る以外方法がありません。Googleクロウラーがインデックスを作らないよう、直前にアップしましょう。
 URLは、ライブに直接やってきた一夜限りの観客にだけ配る『プロモ・カード』で配布します。

 あなたはウェブサイト訪問者にメールアドレスを教えてください、という文章をサイトに掲載したくなるかもしれません。そうすれば、彼らとカスタマー/ファンの関係を構築することができるでしょう。

 『能動的』プロモーション活動には、事前の準備、配慮、労力が必要です。
 上記はライブ活動とウェブサイト間のクロス・プロモーション活動に特化した方法です。他のどのようなクロス・プロモーション活動を行うにせよ、それは『双方向』の活動になるでしょう。『一方通行』ではありません。上記の例で言えば、ライブ活動はウェブサイトの訪問理由を与え、ウェブサイトはライブ活動を支援して(ライブの後も話題を提供し、ファンの気分を盛り上げてくれます)います。
 明らかに『双方向』にプロモーションしているのです。

 このテーマにはさまざまなバリエーションがあります。
 あなたはどのようなクロス・プロモーションのアイデアをお持ちですか?あるいはどんなクロス・プロモーションをご存知ですか?
 一覧に付け加えるべき事例や提案をぜひ、New Music Strategiesサイトにてお知らせ下さい。

 という風に、私家訳したあと、1つのことに気がつきました。
 すべては『アーティストに興味を持ってもらう』ためなのだ、と。
 『1.写真を掲載する』の場合、ライブ観客に写真掲載のことを言っておけば、彼らは絶対サイトを見に来るでしょう。
 「私は写ってるかな?」とチェックするために。
 「あ、写ってた!」となれば、次は「見てみて!ライブ中に撮っていたんだって!私ったらちょー変な顔で写ってるよぉ〜!」と友人に自慢したくなろうってもんです。自慢という表現がお嫌なら、『私に注目して!』アピールと言い換えてもいいでしょう。
 あるいは自分のノートPCに写真をダウンロードした後、さりげなーくスクリーンセーバーで何回も表示させ、離席時間は長めに取るでしょう。席に戻ったとき、「あら、この写真に写ってるの、あなたじゃない?すごく楽しそうね。週末どこに行ってたの?」と周りの人に質問させることでしょう。「ええ、ちょっとライブに」とお話が弾むに違いありません。
 些細な虚栄心は、大いなる動機付けです。また、コミュニケーションのための共通の話題も、人々を惹きつけます。
 これでご友人や周りの人がアーティストに興味を持ってくれれば、あなたは新たなリスナーや、観客、あるいは顧客を獲得することになりますね。

 同様のことが『3.着信音』にも申せます。
 『僕の/私の、ユニークな着メロコレクション』を人にアピールしたい気持ちが、世の人々を突き動かしているのだと思います。
 繰り返しますが、些細な虚栄心は、大いなる動機付けです。また、コミュニケーションのための共通の話題も、人々を惹きつけます。
 図書館と交通機関では止めていただきたいものですが、それ以外の場所では『ユニークな着信音』=『注目を浴びる絶好のきっかけ』だからです。
 知っている曲や、メロディは知っているけど曲名は思い出せない曲、素敵な音楽だけど今まで知らないもの……などは、『コミュニケーションのきっかけ』にもなるでしょう。
 『4.プロモ・カードを配布する』について、私は提供アーティストの立場からでなく、一ファンとしていろいろ考えました。
 まず一つには、この手の限定URLが掲示板やらblogやらで『漏れる』ことは心配しないようにしましょう、ということです。
 この情報化時代にそんな心配はするだけ無駄ですし、まして対策を考えるのは不毛なことです。
 『些細な機密漏えい』で観客のご友人や周りの人がアーティストに興味を持ってくれれば、あなたは新たなリスナーや、観客、あるいは顧客を獲得することになります。
 会場限定ものはアーティストと観客の『親密な感じ』を盛り上げてくれますが、『排他的な感じ』にまで高める必要はありません。
 私のような「地方小都市在住で音楽は好き、でもライブは苦手」といった『オンライン限定』ファンのために、「機密漏えいは罪ではない」と言ってくれるアーティストのほうがずっと好感が持てるのです。

 ライブとのクロス・プロモーションが功を奏するのは、ライブに来る層だけです。
 ライブ以外のクロス・プロモーションで私が気に入っているのは、特にVOCALOIDのイベントが開催されている時間帯に、『イベントに行けない人用』特典をウェブサイトで配布したり、ムービーを動画投稿する手法です。
 この惑星上に暮らす人類のうち、イベントに出かけられる人の数よりも、出かけられない人数のほうが何億人も多いのです。日本国内だけで比較しても、同じこと。社会人DTM愛好者の人数と、イベント参加者数を考えたら、どちらが多いか一目瞭然ですね。
 出かけられない人たちに話題を提供し、GJ!といわせるこの手法は、オンラインの特性『物理距離の制約突破』を活用していると申せましょう。

 この論文が推奨する戦略は、現物主義のポケモン商法とは、まったく逆です。
 だってmp3は何個でも複製可能です。データが何個目の複製品だろうが、クオリティは下がることなどありえません。このことは、後の節『希少性の死』でも論じられています。
 『限定』にこだわって情報やサービスの流れを制御するより、新たなリスナーや、ファン、観客、あるいは顧客を獲得することに資源(時間や人員、予算という資源)を費やしたほうが、結果としては多くの報酬で報いられるのです。
 日本企業の権益にこだわって、日本のiTunesストアが流通の流れをせき止める間に、ファンはどんどん米国のiTunesストアを利用するようになります。事実この半年で、私が30$分買ったアルバムと音楽は、まず米国のiTunesストアでチェックして買ったものです。
 日本のiTunesストアでは買っておりません。唯一の例外は、自分の耳や友人のお勧めから、『この人の曲なら折り紙つき』と確信しているVOCALOID楽曲のCD類だけです。
 ポケモンの音楽も数曲気になるのがあったのですが、ピカチュウレコードは音楽配信に慎重すぎて、
「いまどきの人は特定の歌を聞きたいと思ったら、聴きたくない曲も入ってる可能性のあるCD一枚全部に金を払うのではなく、その1曲だけをiTunesストアで買おうと思う」
 ことに気が付いてないようです。中古業者に個人情報を渡すぐらいならレンタルCD屋に行きます。どちらにせよピカチュウレコードは、iTunesストアジャパンの素敵な売り上げを伸ばすことに失敗しているのです。
 不況で家計や個人消費が冷え込んでいるというのなら、
「たとえ不況でも、本当に欲しいと思うモノ・サービスが、買いやすい形で提示されたら買う」
 ことにもっと注意を振り向けていただきたいものです。売り上げが伸びるには相応の理由がありますし、売り上げが伸びないのにも相応の理由があるのです。
 適者生存の原則は、アポカリプスとダーウィンの専売特許ではありません。

 このように、今回は自分の消費行動や、関わってみて好感の持てたクロス・プロモーションについて考えることができました。
 『クロス・プロモーション』のお話は、よいきっかけになりました。
  第9節以降も興味深く拝読してまいりたいものです。
 完全に、全部の英語ニュアンスを正確に、違和感ない日本語に翻訳することは困難です。(だからこそ、プロ翻訳者は凄いものですし、お金がもらえる職業なのです)
 ココではあくまで、私の理解できた意味をご紹介してまいりたいものです。
 ゆるりとお楽しみくださいませ。
 人生の楽しみは尽きませんのぅ!はっはっはっはっ。

参考リンク先にて無料のPDFファイルを配布中。

著者: Andrew Dubber 原文英語 他
原典:The 20 things you MUST know about music online
http://www.newmusicstrategies.com/ebook/

もっと正確な日本語訳 heatwaveさんのブログ
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posted by 切身魚(Kirimisakana) at 18:46| Comment(0) | 20のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月01日

『7 つながりを持たせる』

 こんにちは、猫耳DMことVOCALOIDな界隈では切身魚の人です。
 Andrew Dubber氏の無料e-booksで配布されている著書、『オンライン音楽について知っておきたい20のこと』(原題"The 20 Things You Must Know About Music Online"
)は大変知的に刺激を受ける良い論文です。
 20個ほどの、優先順位はないのですが、いずれも重要な『オンラインでの音楽ビジネスについて、知っておけ!』なお話が収められています。
 私が今日読んでみたのは7番『つながりを持たせる』です。本当に読みながら「うんうん」と首肯することしきりでした。
 私の意訳を交えた引用つきで、その内容を少しご紹介いたしますね。以下の()内は私の注釈です。

 あまりにも明白なのでいちいち書かないことですが、ネットを利用しているということは、誰かと、何かとつながりを持つということです。つながらないなら、オンラインに居ても何も受け取らないし、与えることもありません。

 かつて、私の友人がある興味深い経験をしたといいます。その人はウェブページをつくり、あたかも本を執筆して図書館に納本するような感じでオンラインに公開して、人々が読みに来るだろうと期待しました。
 そうやって一年が経過し、なぜ誰も読みに来ないのかと首をひねるばかりでした。

 ウェブサイトを持つことはプロモ戦略では『ありません』。これからウェブサイトを『持つ』のなら、プロモ戦略は必要ですが(サイトはプロモ戦略の全てではありません。でもサイト運営はプロモ戦略に組み込まれ、効果的に運営されるべきなのです)。

 あなたのプロモ戦略は、ウェブトラフィックを作り出すべきです。さらに重要なのは、継続するビジネスを作り出すことです。あなたのサイトを人々にチェックしてもらうには、世界規模の図書館の、隅っこの自分専用棚に収めて埃をかぶらせてはいけません。(このたとえ話をもうすこし続けますね)

 あなたは『つながり』を持たなくてはいけないのです。

 以下に、あなたのウェブサイトに『つながり』を持たせるための主な手法を3つ、ご紹介します。

1.他のウェブサイトと『つながる』

 あなたのサイトに人を招きいれるには、他の相互にリンクしているサイトのネットワークにつながらねばなりません。それらのサイトから、あなたのサイト『へ』たくさんリンクしてもらうと良いでしょう。
 同様に、あなたのサイト『から』外部へのリンクも大事なのです。
 あなたと近しい興味、趣味をもつサイトの訪問者は、あなたのウェブサイトにも興味をもつことでしょう。その界隈になじんだサイトと認識され、運がよければ訪問者はあなたのサイトを『小さな世界』の中心地と思うようになるかも知れません。中心地とまではいかなくとも、登山のベースキャンプ程度には思ってくれるでしょう。

 適切な『つながり』を持つことで、あなたのサイトは「目的地」になるだけでなく、「ベースキャンプ」になれるのです。「目的地」になるのは良いことですが、ネットに接続したら真っ先にチェックするページになるのはもっと良いことなのです。

2.自サイト内部の『つながり』を強化しよう

 視覚的でわかりやすいナビゲーションは、大変重要です。
 誰かがあなたのサイトを見づらいと感じたなら、すぐに『彼らはあなたのサイトで何を見つけたかったのか』を特定して、感じが良くて使い易いサイトにしましょう。
 あなたのサイトは必要な情報を探しやすいし、サイト内のリンクも見やすく、サイト構造そのものが直感的に理解できるものであるべきです。
 新しいページをサイトに置いた時、新しい記事が過去の記事に言及しているなら、必ず両方向にリンクを張りましょう。
 そのページを読みに来た人が全員、過去記事を読んだ後、新記事のページに戻ってくるとは限りません。初めてサイトを訪問した人にとっては、すべてのページが新規情報なのです。
 同時に、これまでにも書きましたが、常連にも心を配りしましょう。いつ見に来ても同じ内容なら、サイトをいちいちチェックする必要も無いのです。

3.他のメディアとつながる

 もしかすると、これこそが一番重要な『つながり』です。
 これまであなたのウェブサイトを知る由もなかった人たちが、あなたのサイトを訪れるきっかけになりますからね。きっかけがあれば、お金をやり取りする関係へ発展することも可能です。
 既存メディアというのはすなわち、コミュニケーションのきっかけとなるものすべてです。印刷物、ラジオ番組、テレビ放送、チラシ、ライヴなどです。
 それらすべては単独/単発ではなく、すべて相互に同時進行でプロモートすべきです(詳しいことはまた後続の節でお話します)。ウェブサイトはそうした活動の中心にあるべきです。

 これら3つの手法を考えただけでも、さまざまなアプローチが思い浮かべられますね。
 今考えると、あなたのバンドのバイオグラフィーは、『三流記者がコピペで書いて、そのうち鍋敷きにされるようなもの』に思えてきませんか?
 コンピューターのディスプレイが誰かのカメラに映った時、うちのサイトはどんな風に見えるだろう、と考えはじめたのではありませんか?
 合衆国のどこかの大学ラジオで、DJがあなたの活動の一つも話題にしないものか、と思いますよね?

 一番重要なことは、『語るに値する物語』を持つ、ということです。
 インターネットは情報の世界です。ですが、個々の情報はギグの日程だろうと、取り立てて興味を引くものではないのです。
 人々は『物語』にひきつけられ、つながりを作ろうとします。
 それもリアルな『物語』です。その『物語』にはキャラと成長、筋書きや人間的興味といったものが含まれます。この『物語』に、あなたの葛藤や決心を盛り込めれば、それに越したことはありません。
 人々とつながりを持つには、あなたはまず『物語』をはっきりさせるべきです。
 その『物語』はウェブ環境にふさわしく、語りやすいものであるべきです。また他のメディアにとっても受け入れやすい形で提示されねばなりません。
 これらを簡単に説明し尽くすことは出来ませんが、目的とすべき重要事項です。

 簡潔に話すことから始めましょう(そう、私もそれを心がけています)

 最後に、考慮すべき『つながる』ための第4の方法があります。それは実に強力な方法で、ウェブサイトの訪問者とあなたを『つなげ』てくれます。
 これについては別途節を設けて説明することにします。
 それはまさに『口コミ効果』であり、これを上手く活用できるようになったら、あなたも次のレベルにステップアップ出来るでしょう。

 という風に、私家訳したあと、あることに気がつきました。
 それは、『物語』についてです。
 ここで書かれている『物語』は、アーティストの活動に方向性を持たせ、一定のバックボーンを持たせることに他なりません。
 それがあるがゆえに、活動するに当たっての障害や解決、達成、進歩といった過程を『物語』として訪問者に提供できるのです。
「アーティストはこういう人です。アレもやってみた、放置。コレもやってみた、その後報告も何もなし。」
 というウェブサイトでは、「こいつは何がしたいんだ?」と思われるだけで、興味を引きません。心の中に入ってきません。名前はただの文字列に過ぎず、『誰か』とは思ってもらえないのです。
 では、次のように提示すればどうでしょうか。
「アーティストはこういいう人です。その背景/来歴から、今はある目標をもって、アレをやってみました。こういう問題が発生して、現在コレをやっています。アーティストはこのように考えており、悩んでいるところもありますが、どうか皆さん応援して下さい。一行メッセージはこちらから匿名で送れます!」
 これなら興味もわきます。人々はアーティストを『個性を備えたユニークな存在』と認識し、心をこめて見守り始めます。
 上記の例でいう『ある目標』に興味を覚えている訪問者なら、アーティストの活動内容に興味を覚えるでしょう。『問題』発生も同情的に見てくれますし、ひょっとすれば『メッセージで応援しよう』となるかもしれません。
 上手に『物語』を紡げば、人々を動かし、「つなげる」ことができるのです。
 このまったく逆をいくのが、ダラダラ綴ったblogです。
「お前の日常やら無駄話やらメンヘラ不幸自慢にゃ興味ねぇんだよ」
 となりかねません。
 『物語』は必要ですが、論文中にもあったように『語るに値する』物語だけが必要なのです。
 語るに値する、いわば『サイト訪問者の時間と電力と通信費用を割いてもらうに値する』物語です。
 目の前で電力カウンターが数値をあげたり、通信費用カウンターがカチカチいったりする人はまず居ないでしょうが、それでもどこかでお金は払わねばなりません。
 また、サイトを訪問して調べたり、試聴したりするのにも『時間』というコストがかかります。
 その『時間』に値する『物語』を提供できているかどうか?
 このことから、常に自己チェックは大事だなぁ、と感じ入りましたしだい。
 『つながりを持たせる』のお話は、よいきっかけになりました。
  第8節以降も興味深く拝読してまいりたいものです。
 完全に、全部の英語ニュアンスを正確に、違和感ない日本語に翻訳することは困難です。(だからこそ、プロ翻訳者は凄いものですし、お金がもらえる職業なのです)
 ココではあくまで、私の理解できた意味をご紹介してまいりたいものです。
 ゆるりとお楽しみくださいませ。
 人生の楽しみは尽きませんのぅ!はっはっはっはっ。

参考リンク先にて無料のPDFファイルを配布中。

著者: Andrew Dubber 原文英語 他
原典:The 20 things you MUST know about music online
http://www.newmusicstrategies.com/ebook/

もっと正確な日本語訳 heatwaveさんのブログ
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